サイクリストの悩みサドル沼
多くのサイクリストがハマる最初の悩みがサドルだと思います。僕も尿道の痺れや、特に坐骨の痛みに悩まされてきました。
坐骨が全く痛くない究極のサドルもあるのですが
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コレは重さ、ルックス、手入れ、尿道の痺れと欠点もあるので出来れば回避したい(笑)
そしてサドル沼にハマり続けて前回まずまずのサドルに辿りつきました。
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「まぁコレで良いかな」って感じではあったのですが、完璧!って程でも無くソコソコの距離を走るとどうしても坐骨にジンワリ痛みが出てくる感じです。
「もう少し良いモノを・・・」と少し欲張ってみたくなりました。正直、再度沼にハマる姿しか想像出来ませんが(笑)
そして色々ネットでサドルを見て検討した結果、スペシャライズドの『パワー MIMIC COMP SADDLE 』を購入する事にしました。
スペシャライズドは基本ショップでの販売で近所に扱っている店が無く、やや離れたサイクルショップの近くを通った際にショップに寄って購入。
そして家に帰って袋から出してからビックリ。
「パワー MIMIC COMPじゃなくて間違えてフェノムのMIMIC COMP買っとるやんけ!!」
やっちまった・・・交換するのにまたショップまで行くのもかなりの手間です。
「まぁーしゃーない。これも何かの縁やで」
という事もありフェノム MIMIC COMPをゲットだぜ!
『PHENOM MIMIC COMP』レビュー
箱に入ってないので開封の儀といった御大層な事をすることも無く、サクッと厚紙を止めてあるタイラップをカットして早速計量してみます。
今回購入したのは幅155mmモデルで重量は254gでした。まぁ標準的な重さじゃないでしょうか。
流石スペシャライズドです、全体的な質感は良いですね。
ただ裏側の合皮の貼り付けが所々甘く、浮きが有るのはイマイチですね。
通常のフェノムサドルとは違い、真ん中の穴が塞がれていてMIMICテクノロジーと呼ばれる技術が使われてます。このMIMICモデルはウィメンズ用サドルしかありません。
裏側の黄緑色はTPUクッションです。押すと消しゴムのような感触。
MIMICテクノロジーとは部位によって異なる柔らかさのフォームを組み合わせた構造の事だそうです。
真ん中の溝先端のあたりはかなり柔らかく指で押すとプニプニ凹みます。
後方から見ると座面のRはキツくなくフラットな形状です。
横から。サドル後端が少しだけ上がってます。後端部のクッションは気持ち柔らかめで、意外にも先端部は結構固めです。
実際に走行してみた感想、600km乗ってみた感想
金属レールなので取り扱いも気にする事も無くサクッと取り付けできました。
僕は坐骨幅約117mm(ダンボールを使って自己測定した値)で骨盤をパタンと倒した乗り方をしてます。その乗り方で約600km程乗ってみた感想を書きます。
まず座った時に座面がフラットなのでしっかり坐骨に当たっている感触はあります。クッションが柔らかめなので攻撃性は低めな感じです。
痺れはどうか?
僕は体を倒して乗っているとまず尿道が痺れるのですがコレは全くありませんでした。今まで使ってきた中で全く痺れなかったサドルは初めてです。
坐骨の痛みはどうか?
サドル長があるので前後に移動出来て多少ポジションを変えれるので負荷を分散出来ます。長距離走った場合、坐骨の痛みはありました。これまで使っていたフィジークのアダプティブは坐骨がピンポイントで痛くなるような感じに対して、フェノムミミックは坐骨とその周り全体がじんわり痛くなるような感じです。
全体的に好印象な感じです。やや幅広ですがペダリングするのに邪魔と感じることはありませんでした。
まとめ
ココがおすすめ
尿道の痺れが全く無い。
ココがダメ
少し高い。取扱店が少ない。
尿道に痺れがないのは正直感動モノでした。坐骨の痛みはアダプティブと比較すると痛み方の種類が違うのでどっちが良いかと聞かれると好みが分かれると思います。僕はどちらかを選べと言われたらフェノムミミックを選ぶかな。ウィメンズモデルですが男性でも全然問題無く使えます。
スペシャライズドはショップにテストサドルを置いている事が多いので気になった方は一度ショップでサドルを借りてみる事をオススメします。
サドルは人により体型や乗り方で合う合わないがありますが、参考になれば幸いです。