【カーボンシートポスト】VENO(ヴェノ) モーションカーボンシートポスト【振動吸収するの?】

乗り心地が向上するアイテム

ロードバイクに乗っていて必ず感じるのが路面のデコボコによる振動です。荒れた路面だとガツ、ガツと振動が体に響いて地味に不快です。もっと振動を吸収して乗り心地が良ければなぁ~と思ってしまいます。

乗り心地が良くなると言ったアイテムは数多く販売されていますが大雑把に分けると

  • フレーム
  • タイヤ
  • サドル
  • シートポスト
  • レーサーパンツ

あたりだと思います。

今回はその中からシートポストについて書いていきます。

今まで使用していたシートポスト、軽量で強度もあって良いシートポストですが振動吸収性は皆無です。

【シンプル軽量】TNI シートポスト ALU POST

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全然振動吸収が感じられないカーボンシートポスト

「カーボンシートポストにすると乗り心地が良くなる」

と一般的に言われてます。

振動吸収が良いので乗り心地が良くなると言われるカーボンシートポストですが、同じカーボンシートポストを使っていても「乗り心地良い」という人と「変わらない、カーボン以外と違いが分からない」という人がいます。

「乗り心地良くなるのか、変わらないのかドッチなんだよ!」

と思うでしょうが実はどちらも正しくて、乗り心地が良い人と変わらない人では取り付け方に違いがあります。

乗り心地はカーボンがしなる事で良くなるのですがカーボンシートポストは上下(縦)方向には殆どしなりません。主に前後方向(左右含む)にしなります。なのでシートポストの突き出し量が多いとしなりやすく、短いとしなり難いです。

足が長い人やスローピングフレームでシートポストの突き出し量が多いとしなりやすく乗り心地が良くなります。またオフセットが有る方が前後方向にしなりやすいです。

逆に僕のような短足でシートポストの突き出し量が少ないと殆ど撓むことが無く全く乗り心地が良くなりません。なのでシートポストの突き出し量が少ない人はカーボンシートポストにして振動吸収が良くなるメリットは殆どありません。

僕も淡い期待をして取り付けて見ましたが、全く良くならず。悲しいかなコレが現実なのよね・・・

 

サスペンションシートポスト

カーボン以外に振動吸収が良いシートポストは無いのか探してみるとサスペンションシートポストがありました。

このようにシートポストにサスペンション機能があるものです。各メーカーから色んなタイプの物が販売されていて振動の吸収はかなり良いらしいのですが重い、ある程度の突き出し量が必要というデメリットがありました。

小さな振動も吸収してとても乗り心地が良いらしいのですが、とりわけ突き出し量が必要なのは僕には致命的で取り付け不可でした。まぁどこも600gオーバーな重量は触手が動かなかったですが・・・

という事で結局はシートポストによる振動吸収は諦めてしまいました。

 

ある時何気なくサンエスのカタログを見ていた時に気になるシートポストを見つけました。その少し独特な形状をみた時に「コレはワンチャン、いけるんじゃない?」と思って早速注文しました。

 

『Veno(ヴェノ) モーションカーボンシートポスト』価格(税込) 16,280円

マットUD
27.2mm
オフセット:0mm
350mm
ボディー:カーボンモノコック
クランプ:アルミ 43mm
176g

振動伝達率を20%低減する設計の軽量カーボン シートポスト。
カーボンによる振動吸収効果と共 に、しなりを導き出すデザインは、ソフトな乗り 心地をすぐに体感できるレベルとなっている。
以外に段差が多く不快なことも多いクロスバイクで のアーバンライドやスポーツシーンでもその効果 は高く、バイクの高い位置にあるシートポストの 軽量化は、重心を安定させてバランスの取れた自 転車操作にも貢献してくれる。

 

『VENO(ヴェノ) モーションカーボンシートポスト』レビュー

注文時メーカー欠品しており入荷日が未定なのでキャンセルする?って聞かれたのですがキャンセルせず、1ヶ月以上過ぎ注文したのを忘れた頃に届きました。

超独特な形状で質感は思いの他高く、特にパイプ部分が良い意味でカーボンぽくない感触。

重量はほぼ公称値に近い175g。軽量ですが若干ヤグラ側に重さを感じます。

Rになっている土台部分にヤグラを固定するタイプ。このタイプはサドルの前後調整と角度調整がし難いのが難点。

R部にはセレーション(溝)が無く、固定力を上げるためにザラザラとした加工がしてあります。当然溝が無いので無段階で調整可能。

溝が無い分どうしても滑りやすくなるのを補う為かヤグラは9-11Nmとかなり高めの固定トルクが必要になります。

サドルを付けて短足仕様にするため不要な部分をカットしました。

カーボンの密度が高くてカットするのにかなりの時間を要しました。今まで切ってきたカーボンとはカット面の密度が全然違いました。カットしたパイプを叩くとキンキンと金属っぽい音がします。

21gと少し軽量化できました。これで150g台の超軽量シートポストです。

ヤグラは2本のボルトで固定します。今回はお試しでチタンボルト(右側)を1本入れてみました。パイプ側のボルトはレンチが入れにくく締めにくいです。パイプ側は僕が使っているトルクレンチの使用は無理でした。手ルクレンチで締めました。

このサドル最大の欠点はこの2本締めヤグラです。ボルトをしっかり緩めないとサドルの前後が調整出来ません。しかも緩めると角度がとてもズレやすい。ある程度角度を決めても2本締めなので前or後のボルトを締める度にサドル角が少しずつ変わるので、ネジ2本とも規定トルクで締めて狙ったサドル角を出すのが相当に難しいです。コレならセレーション切って1本ネジの方が良かったと思います。

いつものサドル位置に合わすのに結構苦労しました。それとこのシートポストはオフセット無しとなってますが実際に取り付けてみると10mm位オフセットされてます。

オフセット0mmのシートポストでサドル目一杯出してる人だと、このシートポストだとサドル位置出せない可能性あるので注意!

ナンダカンダと言いながら取り付け完了しました。シートポストの突き出し量はヤグラ取付部シートポストのRの頂点から約95mm。恐らく最低突き出し量は100mm位で95mmのあたりだとパイプ径がやや細いです。まぁ何とかギリギリで固定は出来てる様子です。

シートポストがずり落ちるのは困るのでカーボンペーストをモトレックスに変更しました。流石に最強と噂されるだけあって今まで使っていたカーボンペーストより若干軽めのトルクでもしっかり締まってる感じがあります。

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正面側から見るとヤグラ側に向かって幅広になりコブラのような形状。このあたりのデザインは好みが分かれそう。

早速翌日にサイクリングしてみた感想は

「明らかに乗り心地が良くなってる!」

ガツンッ!!とくる振動がガツ!と少しマイルドになってカドが取れた振動になってます。タイヤのエアーを1barチョイ程落としたような乗り心地です。乗りながらサドルを見てみると結構たわんでいるのが見て取れてしっかり機能しているのが分かりました。

試しにサドルを手で押してみてどれ位しなっているのか動画を撮ってみました。

結構しなっているのが分かるかと思います。

 

 

まとめ

ココがおすすめ

軽量、突き出し量が少なくてもちゃんと振動吸収する。

ココがダメ

2本締めヤグラが調整し難い。ネジ1本だけトルクレンチが使えない。独特なデザインは好みが分かれる。

ヤグラの位置調整はかなりのデメリットですが、それを十分補えるだけのメリットはあるシートポストだと思います。

今まで突き出し量が少なくてカーボンシートポストの恩恵が得られなかった人にはオススメかも。

 

 

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